HOME > 教えて!紙博士 > 紙のうんちく > ファンシーペーパーとは?特徴や種類など
紙の種類の中でもよりクリエイティビティな特徴を持つファンシーペーパー。本の装丁では表紙だけでなくカバーや帯に、お土産品のパッケージやイベントのフライヤーなどにも取り入れられているので、手に触れる機会は多くあるでしょう。 今回はそんなファンシーペーパーについて、特徴やファンシーペーパーの種類をご紹介いたします。
まずはファンシーペーパーの特徴について見ていきましょう。 普通紙とは一味も二味も違った印象を持つファンシーペーパーには、どのような特徴や使い方があるのでしょうか。実際にファンシーペーパーについて理解して、デザインに取り入れてみましょう。
ファンシーペーパーは本の装飾などに使われることの多い特殊紙です。 紙には薄くて軽いという特徴がある洋紙、厚くて固いという特徴のある板紙、さらに日本に古くから伝わる和紙があります。これらは一般的に紙として広く知られており、実際に手に取ることも多い紙の種類です。 そして、それらのいずれにも該当しないのが、ファンシーペーパーのような特殊紙と呼ばれる紙です。 特殊紙は普通の紙とは手触り、質感、見た目の印象、機能も大幅に違い、よりクリエイティブな仕上がりをサポートしてくれます。
ファンシーペーパーは使用用途が幅広いことが特徴です。 本の装丁では表紙だけでなく見返しやカバー、帯に使われることもあり、普通のつるつるした紙で作られた本よりもさらに独特の世界観を演出してくれます。 本の内容を伝えるためにも、ファンシーペーパーは大きな効果を発揮してくれます。パンフレットやカタログ、名刺、ダイレクトメールにファンシーペーパーを利用するケースも。 ふんわりと柔らかい印象のあるものや、手触りが独特なものをこれらのPRツールに利用すれば、より多くの人の目に留めることができ、宣伝効果も大きくなります。
ファンシーペーパーにはさまざまな種類がありますが、それぞれが違った特徴を持っています。 まったく同じ印刷方法、内容でデザインをプリントしても、ファンシーペーパーを利用するだけで表現の幅が一気に広がります。 創作物で印刷内容のデザイン以外にももっと個性を出したいという場合は、ファンシーペーパーなどの特殊紙を利用するのがおすすめです。
ファンシーペーパーは和紙のような質感のもの、ナチュラルな雰囲気のもの、画用紙のような色合いのものなど、バリエーションが豊富です。 ファンシーペーパーの中でも違う種類を選ぶだけで、大きく違う印象に仕上がります。 また、ファンシーペーパーはカラーラインナップが豊富にあり、創作物、印刷物に最適なカラーを見つけられます。
ファンシーペーパーには多くの種類があります。 その中でも代表的なものをいくつかご紹介いたします。
レザック66は革のような質感と模様のファンシーペーパーです。 「レザック」とは「レザー」+「ライク」の造語で「革のような」という意味です。 その名の通り、ソフトで革のようなデコボコのエンボス模様が入っている紙です。 デコボコがあるため写真の印刷には不向きですが、色数も豊富で、様々なところで使われています。
ザラザラとした質感が特徴のマーメイド。 デコボコのランダムなエンボス模様がナチュラルな質感を演出しています。 写真のプリントには不向きですが、文字やワンポイントのイラストなら対応可能です。
細かいデコボコの模様が入っているタント。 ファンシーペーパーの中でも使いやすい種類となっており、さまざまな印刷物に取り入れられています。 カラーラインナップも豊富で、自分のインスピレーションや印刷物の雰囲気に適したものを見つけることができます。
特殊紙の中でも利用されることが多いファンシーペーパーは、種類やカラーラインナップも豊富でさまざまなシーンで活躍してくれます。 ファンシーペーパーを印刷物に取り入れることで、より個性的な仕上がりを目指せます。 本やパンフレット、しおりなど、よりその内容を表現したいというときに、ファンシーペーパーは大いに役立ってくれるアイテムです。 ファンシーペーパーを取り扱っている印刷所や紙の専門店も多いので、実際に手に取って普通紙との違いを実感してみましょう。