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紙や本の四六判サイズとはどんな大きさなのか

身近にある本やノートのサイズ

私たちの身の回りには様々な紙製品があふれています。中でも本は雑誌や漫画の単行本、文庫本、写真集など誰でも一度は手にとって読んだことがあるものです。一般に、写真集や画集など絵や写真をメインにしたものは大きく、小説などの文字をメインにしたものは文庫本や新書など小さなサイズのものが多く見られます。用途によって本の大きさは変わりますが、文庫本や新書などは厚さこそ異なっても縦横のサイズはどこの出版社から出た本でもほとんど変わりません。また、学校で使うノートなども多くのものが同じ大きさで統一されています。これらの印刷物の大きさは、A判、B判などの決まった規格に沿って作られています。A判は国際標準で、B判は日本独自の規格です。企業などでよく使われているコピー用紙はA4やA3といった国際基準のサイズを取り入れているところが多くなっています。一方、B判も週刊誌やノートのサイズとしてよく用いられる規格です。 A4やB5といった呼び方は紙の大きさを表しています。A0の紙を半分にしたサイズがA1に、A1を半分にしたサイズをA2と表します。紙の短辺1に対して長辺が√2の比になるのが特徴で、B判も同様にB0の半分がB1、B1の半分がB2となります。また、A判とB判は実は面白い関係にあって、A0の紙の対角線はB0の紙の長辺と同じ長さになります。さらに、B判の面積はA判の面積の1.5倍にあたります。普段は何気なく見ている本やノートですが、このように規格によって大きさが揃えられています。 A判とB判は、菊判や四六判と呼ばれる製本などに必要とされる原紙寸法の規格から切り取りやすいように作られています。

紙にまつわるお話

紙には大きさだけでなく様々な厚さのものがあります。普通、厚紙といっても紙一枚程度ならそこまで重さは感じないでしょう。ところが、紙というのは束になると意外に重さのあるものです。さらに印刷業界などでは紙の厚さはmmなどの長さの単位の他に、重さで表すこともあります。 一般にはあまり知られていませんが、紙の種類を見るとコート紙90kgなどのように重さが記載されていることがあります。このコート紙90kgという表記を見ると、紙が90kg分なんてかなりの量ではないかと驚く人もいるでしょう。この紙のA4判1枚あたりの重さは約7gなので、たった1枚では重くありません。しかし本を印刷するとなると、たくさんの量の紙が必要になります。1枚が約7gの紙でも、1000枚積み重ねれば7000g、つまり7kgになります。それが1万枚となると70kg、10万枚だと700kgです。もちろん、厚さが厚くなるほど1枚あたりの重さは重くなります。 引っ越しなどで本をダンボールに詰め込み、これくらい大したことないと思いながら持ち上げてみると、思っていた以上に重くて驚いたという経験をしたことがある人もいるでしょう。紙も積み重ねると意外に重たいもので、同じ種類の紙でも70kgや90kgなど重さが異なるものがあれば厚さが違うのだと考えると分かりやすくなります。同人誌などを作る際には本のページ数などに合わせて本文で使う紙の厚さを変えるという方法もありますので参考にしてみてください。四六判や菊判、A4やB5といった紙の大きさとコート紙や上質紙といった紙の種類に注目し使用する紙を選ぶことがおすすめです。

四六判はどのようなサイズなのか

印刷や製本をする際の紙には、周囲に余白が必要になります。菊判や四六判はその余白を含んだ原紙の規格になります。636×939mmの菊判は25×37インチのアメリカでの標準判サイズに由来しており、A判の印刷物を作る時に用いられます。一方、788×1091mmの四六判はB判系列の印刷物を作る時に用いられます。四六判の大きさは江戸時代に公用紙として使われていた美濃判に由来していると言われています。四六判の原紙を32に分割すると128mm×188mmで4寸2分×6寸2分の大きさになるのでこう呼ばれるようになりました。明治初期にイギリスから輸入された冊子で、使用されていた規格が基礎となっています。日本では戦前から印刷物の規格寸法として使用され、菊判と共に用紙の寸法基準とされていました。 四六判は書籍では単行本と呼ばれる大きさで、A6の文庫本より大きく、教科書やノートなどで使われるA5サイズより小さいサイズです。旧規格の書籍寸法であり、現在は本の規格としては規格外とされています。ブックカバーを購入する時には、せっかくお気に入りの柄の物を見つけても好きな本に合わなかったということが起こります。こうしたことが無いよう、本のサイズについて少し意識しながら探してみるとよいでしょう。 また、四六倍判と呼ばれる大きさのものは四六版の倍のサイズであり、12折り判とも呼ばれています。西洋の出版物に多く使用されています。 ちなみに、四六判は紙自体のサイズ(788mm×1091mm)と書籍でのサイズ(127mm×188mm)の2種類があり、同じ名前ですがサイズが違うという点も覚えておきましょう。

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