HOME > 教えて!紙博士 > 紙のうんちく > 紙の原料/私たちの身近にある紙とその種類
紙は、木材を主な原料にしています。木材の中から長さが1~数mmの細い繊維が取り出され、紙の材料となるパルプになります。
繊維は木材以外にも、草、野菜、竹などにも含まれます。ですからキャベツを使っても紙をつくろうと思えばできるのです。
木材から作られるパルプには、針葉樹からつくったものと、広葉樹からつくったものの2つに大別できます。
針葉樹の繊維は、広葉樹の繊維より長く繊維の絡み合いがしっかりしているため、強く丈夫な紙をつくる事ができます。
このためかつては、針葉樹が主な製紙原料でした。しかし、1950年頃より広葉樹を原料とする技術が確立し、今では、世界中が原料を広葉樹へ変更しつつあります。
その他に、古新聞、古雑誌、古段ボールなどの原料として使用されていた繊維を取り出し、古紙パルプとして再利用しています。
紙は大きく分けて「紙」と「板紙」の2種類に分類されます。
印刷・ 情報用紙 |
新聞用紙、コピー用紙、官製はがき用紙、FAX用紙、教科書、ノート、マンガ本、ポスターなど。私たちのもっとも身近に大量に存在するもの |
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包装用紙 | 米袋、セメント袋、封筒、ショッピングバッグのような「物」を包むための紙。重いものを入れても丈夫なように強く破れにくい性質をもつ |
衛生用紙 | トイレットペーパー、紙タオル、ティッシュペーパーなど |
雑種紙 | グラシン紙(チョコレートの中敷に使われるような半透明の紙)、書道用紙、タバコの巻き紙、積層板原紙など |
段ボール原紙 | 野菜や果物などを運ぶ時に使う段ボール箱用の原紙 |
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紙器用板紙 | お菓子や化粧品の箱、牛乳ビンのふたなどに使われる紙 |
その他 | 建材原紙(家具、壁紙、天井材などに使用する木目模様を印刷して板に貼り付けたもの等) |