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紙はおよそ2,000年の歴史をもっています。
紀元前300年頃のエジプトでは、パピルス草という植物の茎を薄く切って絵や文字を記録していました。このパピルスは英語のペーパーの語源になっていますが、製法が異なるため、紙の始まりとはされていません。
では、紙の始まりはいつでしょう?
中国 前漢時代(BC179年頃)の遺跡から麻の繊維でつくられたものが発見され、これが世界最古の紙と言われています。その後、後漢時代(105年頃)に蔡倫によって紙の製造技術は大幅に進化しました。
では日本では、いつごろから紙が造られるようになったのでしょう?
日本書紀には、610年に高麗から来た雲徴という僧が紙の製法を伝えたと記されています。
また、600年頃聖徳太子が日本在来の楮で4種類の楮紙をつくったと言われています。
現在日本は世界トップクラスの技術を持ち、世界3位(年間約3,127万トン 2007年現在)の生産高を誇っています。